梅干しの種の中には、食べられる “もうひとつの味わい” がある
梅干しを食べていると、ふと気になるのがあの硬い種。「この中に何か入っていそう」と感じたことはありませんか?
実は、種を割ると中から白くて小さな“アーモンドのような”部分が出てきます。
これは「仁(じん)」と呼ばれるもので、昔から梅好きの間では密かに親しまれてきた存在です。
しかし一方で、「梅の種の中身は食べても大丈夫なの?」と不安に思う方も多いはず。今回は、仁の正体や安全な楽しみ方、さらには種の活用法までをご紹介します。
■「仁(じん)」とはどんなもの?
梅干しの種を丁寧に割ると、薄茶色の皮に包まれた小さな白い核が現れます。これが“仁”です。
見た目はアーモンドに似ていて、口に含むとほのかに苦味と香ばしさが感じられます。
昔から「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」という言葉がありますが、これは学問の神・菅原道真公が梅を愛したことにちなみ、特に“青梅の仁”を食べる危険を戒めた言葉です。
■食べても大丈夫?それとも危険?
梅干しの仁が食べられるかどうかは、“梅の熟し具合”で決まります。
完熟した梅を使った梅干しの仁には毒性はなく、安心して味わうことができるでしょう。
その食感はぷりっとしていて、ほんのりした苦味と梅干しの酸味が絶妙にマッチ。
梅干し好きの中には、仁の味に魅せられて専用の「種割り器」で取り出す人もいるんだとか。
ただし注意したいのが、青梅の仁には「アミグダリン」という有毒成分が多く含まれている点。
体内で分解されるとシアン化水素(青酸ガス)が発生し、中毒を引き起こすおそれがあります。
めまい・吐き気・呼吸困難などの症状を伴うこともあるため、未熟な青梅の仁を口にするのは絶対に避けましょう。
梅酒や浅漬けの青梅にも、アミグダリンが残っている場合がありますのでご注意を。
■安全においしく味わうには?
仁を食べるときは、まず安全に取り出すことが大切です。
梅の種は非常に硬いため、歯で割るのはNG。専用の梅の種割り器や金槌を使い、ビニール袋に入れて軽く叩くと安心です。
また、塩分を摂りすぎないためにも、1日に食べる量は1~2粒程度を目安にしましょう。
梅干しそのものも塩分が多い食品なので、食べすぎには注意が必要です。
■仁だけじゃない!梅干しの種の活用法
仁だけでなく、種そのものにも驚きの使い道があります。
たとえば煮魚の臭み取り。梅干しの種と生姜を一緒に煮ることで、魚の生臭さを抑え、風味に深みが出ます。
また、だし汁に種を加えると、ほんのり梅風味の優しい味わいに。
さらに、甘酢に漬ければ梅の香りが移った万能調味料に早変わり。冷やしトマトや唐揚げの下味など、アレンジも自在です。
■梅干しは“まるごと”味わえる万能食材
梅干しは、そのまま食べても美味しい健康食材ですが、種の中の仁や種そのものまで活用できる“まるごと食材”でもあります。
正しい知識と少しの工夫で、普段の料理に深みやアクセントを加えることができるのです。
完熟梅の仁の香ばしさや、だし汁に広がる梅の酸味――。どれも、梅が本来持つ力を再発見させてくれる味わいです。
次に梅干しを食べるときは、ぜひその種の中に眠る“小さなごちそう”にも注目してみてください。
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投稿を表示なるほど!!
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投稿を表示仁、気になりますね〜どんな感じなんだろう
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投稿を表示大粒の梅の種を割ってみよう
🔪で出来るかな、滑りやすそうなので気をつけなきゃ💦
セラミック🔪は刃が折れちゃいますね🥰
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投稿を表示梅干しの種の中には神様がいるということは祖母から聞き及んでいましたが、菅原道真にちなんでいること、毒性がある場合があること、好んで食べられていることを初めて知りました!とても興味深いお話でした!
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投稿を表示最近は種を割って食べることもしてなかったです
子供の頃は種を割ってましたけどね
前に一度勉強したので、復習ですね
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投稿を表示え〜!!!
めっちゃ勉強📚になります
😳😳😳✨✨